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TOEIC

概要 †

解説 †

• 英語によるコミュニケーション能力を測定するための民間検定である。
• 国際コミュニケーション英語能力テストTest of English for International Communicationという。
• 年10回開催、1日で完結という点から、就活生に人気である。

受験者数推移 †

図：TOEIC LRの受験者数

• 1980年代は受験者数が伸びているものの、1989年時点で26万人に留まり、限られた人だけが受験するテストであった。
• 1990年代前半は伸びがいまいちだったが、バブル崩壊→就職氷河期到来とともに伸び始める。1995年56万人からの伸びはなかなｋである。これは、就職氷河期において、各企業が人材選抜の厳格化を試み、TOEICの就職試験への導入を積極的に進めたからである。
• 2005年時点で149万人であり、10年間で100万人の受験者が増えたこととなる。
  • この時期は「TOEICなんて受けたくないけど就職のために受けなければいけない」という人が多くを占めた。
• 2000年代後半になるとその伸びはやや鈍化した。これはTOEFLの存在が原因である。より手軽にTOEFLを受験できるようになってきたので、留学にも就職にも使えるTOEFLに軍配が上がった。
• 2015年をピークに受験者は微減し始めた。これは、就職活動が易化したため、TOEICの必要性が落ちたためである。無理やり受けさせられていた層が受験しなくなっただけである。
• 2019年から急減しているが、これは値上げのためである。5000円台から7000円台への値上げは受験者数に大きく影響した。そもそも、単なるペーパーテストであるのに、なおかつ近年では英語検定なんて就職では重視されなくなってきているのに受験料は高すぎる。

試験 †

分類 †

• TOEIC LRがメインであるが、他に3種類のテストがある。
• リスニングかスピーキングで形式が分かれ、難易度でも差別化されている。

Listening & Reading Tests †

• 一般的な「TOEIC」
• 頭文字をとってTOEIC L&Rと言われることもある。
• 「聞く力（Listening）」と「読む力（Reading）」と測るテスト
• TOEIC リスニング&リーディングテストの受験者数はTOEICテスト受験者数全体の約9割を占めている。
• 就職でアピールするならこの試験である。
• 5点刻みで10点～990点までの幅で評価される。
• 日本では、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会 (IIBC) が年10回（1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月）
• 英語力を数値化して就職や受験で使用したい人向け
• 受験料推移

  年	月	税込価格
  2021	10	7,810円
  2020	4	6,490円
  2019	10	5,830円
  2014	4	5,725円
  2011	5	5,565円
  2009	9	5,985円
  開始		6,615円

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• 実施形式
• 公開テストとIPテストの二つがある。
• 両者ともに問題形式や難易度に変わりはない。
• 公開テストの場合は公式認定証がもらえるが、IPの場合はスコアレポートという簡易形式となる。
• 公開テストは意欲のある人だけが受験し、IPは職場や学校で無理やり受けさせられる。そのため、公開テストの大学生平均点は568点程度だが、IPテストの場合は443点と100点以上の差がある。

  項目	公開テスト	IPテスト
  試験内容	最新の問題	過去問の再利用
  申し込み	個人	自身の所属する各団体
  開催場所	指定の会場	各団体による
  試験日	年に10回
  実施時間	13：00～15：00
  受験料	5,725円
  運営者	TOEIC運営委員会	各団体
  結果報告	オンライン発表：3週間後	約5営業日
  	郵送：4週間後
  スコア	公式認定証	スコアレポート

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Speaking & Writing Tests †

• 「話す力（Speaking）」と「書く力（Writing）」と測るテストである。
• 2006年にスタートし、2018年には受験者が約4万人に達した。
• 頭文字をとってTOEIC S&Wと言われることもある。
• 英語を使って仕事がしたい人向け。
• より実用的な検定であるが、受験者数はTOEIC LRの150万人と比較すると、2020年度ではSW 27,900人であり、2%にも満たない。

Bridge Listening & Reading Tests †

• 初級者向けの「聞く力（Listening）」と「読む力（Reading）」と測るテストである。
• 中学レベルの文法や単語で構成されており、英語学習をはじめたばかりの人に向いている。
• 中学英語を復習したい人向け。

Bridge Speaking & Writing Tests †

• 2019年に開始され、初級者向けの「話す力（Speaking）」と「書く力（Writing）」と測るテストである。
• 簡単な日常会話をしたい人向け

問題構成 †

• リスニング（約45分間・100問）、リーディング（75分間・100問）
• 合計約2時間で200問

平均点 †

• 参考文献：DATA＆ANALISYS 2021

  年	全体平均	リーディング	リスニング
  2020	620	282	337
  2019	588	265	323
  2018	580	259	321

  表：平均点の年次推移

• 2020年学生平均点607点、社会人平均点637点
• 以下、全体のスコア分布である。
  

難易度 †

• 就活でTOEICを受ける際、「730とって当たり前。それ以上からが勝負」なんてイメージを持っている人も多いが、DATA ANALYSYSによると学生で645点以上の得点できる人は上位20%である。当然、初回受験者の平均はもっと下がるので、就職のために初めて受けますという人であれば500点をとれればいい方である。
• 第247回の得点と偏差値

  得点	偏差値
  990	73.5
  950	71.2
  900	68.4
  800	62.6
  700	56.8
  600	51.1
  500	45.3
  400	39.6

• 大学入学直後にTOEICを受験した場合、MARCHで400点台、早慶で500点台前半となる。
• 大学生活で緩んだ時期、つまり、就活を開始する3年生時に受験した場合、300点台もあり得る。400点後半いけばいい方である。

大学別TOEIC得点力 †

• 様々なサイトで引用されている謎データである。明治中央の全体スコアが600点台なわけないし。同志社も異常に高すぎる。母集団と出典が不明である。

コメント †

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