資格と職業の平均年収
概要 †
解説 †
- JICAはJapan International Cooporation Agencyの略称で日本語名は独立行政法人国際協力機構である。
- JICAは、日本政府の開発途上国支援(ODA)を実施する機関である。インフラ建設に必要な資金を低利で貸し出したり、農業などの専門知識を持つ日本人を途上国に派遣するなどして援助を行う。
- 活動内容としては、二国間協力の有償資金協力、無償資金協力、ボランティア派遣、国際緊急援助、民間連携、科学技術協力、市民参加という構成になっている。
- 学生には「青年海外協力隊」を派遣している団体としてなじみがあり、「なんかかっこいい」と思わせる要素はふんだんに取り揃えている。
- 就活難易度を示すあらゆる媒体にて最上位に位置付けられている。
- 毎年50名程度の新卒採用人数となっている。2022年は42名であった。
年度 | 採用者数 | 離職者数 | 定着率 |
2022 | 42 | | |
2021 | 41 | | |
2020 | 48 | 1 | 97.9% |
2019 | 38 | 1 | 97.3% |
2018 | 40 | 2 | 95.0% |
- 正社員は少数エリートであるが、2-3年契約の契約社員はさほど珍しくない。
- 総合商社と併願され、ダブル合格の際も比較検討されるようであるが、JICAの年収は商社の1/3である。それでも比べてしまうようだ。「国を代表して海外へ」という一見良さげなテーマが大うけしているのであろうか。
給料 †
- 常勤+在外職員1233人の平均は929.1万円である。
- 公務員的な給与体系であり、その額も公務員総合職+α程度
- 40代後半で課長へ
- 賞与は4.5か月程度
- 上記表を見ると、平均年収900万円を超えており、比較的いいのではと思われるかもしれないが、表面上の数字だけを他と比較することはできない。真の平均年収でも書いた通り、他企業の公表する平均年収は総合職と一般職が混ざり合っており、実態よりも低く算出されている。一方JICAはどうなのかというと、下方修正要素のある契約社員とは別に算出されており、総合職だけの数字である。一見高く見えるかもしれないが、総合職だけでこの値ならばたいしたことはないのである。
- 20代後半で500万円台後半
- 30代前半で600万円
- 40代前半で800万円
- 住宅補助は27000円
- 超絶優秀層が入社する会社としては明らかに過少報酬である。倍払っても安い。
コメント †