資格と職業の平均年収では年収についての序列付けをしたが、ここでは社会的なステータスについての分析をしたい。ステータスの意味としては、職業威信度と似たような意味合いになるが、尊敬や女性受けの程度が良ければ「ステータスが高い」となる。そのためには、会社や職業の格や社会貢献度、業界内地位、年収も重要である。
資格と職業の平均年収においては、資格職は企業勤務者にボロ負けしている。1000万円以上を稼ぐ資格職がわずかしか存在しないのに対して、企業勤務者では様々な企業で達成が可能だ。年収だけを比べてしまうと資格職のメリットは見出しづらいが、資格職のメリットの一つにステータスの高さがある。専門性や希少性が明確であるうえ、職業を聞かれた際に、「医師」「弁護士」「公認会計士」と答えることができるのだ。そうなると、「専門性を持っていて希少価値もある人材」ということをわかりやすく伝えることができる。
私が印象的だった出来事は、とある婚活パーティでの一人の男性の話だ。職業を記載する欄があるのだが、ここに「三菱地所」と書いてあるのだ。三菱地所は職業名ではなく会社名である。彼の職業は「会社員」であるのだが、会社員とは書きたくなかったのだろう。なぜなら女性受けが全く違うから。資格職の場合はそうした姑息なことをしなくても、職業欄には資格名を書くことができる。雇われ公認会計士でも「会社員」ではなく「公認会計士」なのだ。専門性や希少性、そしてこの伝播性の良さとでもいうのか、それが資格職のステータスが高い要因である。どれだけ稼いでいても、ステータスということに関して言ってみれば、会社員は会社員、営業マンは営業マンの範疇でしかない。
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