一覧表

勉強時間

  • 勉強時間の序列付けをする前に、何に対しての勉強時間なのかを定義づける必要がある。ギリギリ合格する勉強時間なのか平均的に合格できる勉強時間なのか、それともこれだけやればほぼ全ての人が合格できる勉強時間なのか。
  • 巷にあふれている「勉強時間」もそのあたりの定義があいまいである。
  • 当サイトでは、平均的に合格できる時間ということにする

解説

  • 講義を受けている時間は除く。講義時間を含めると、法科大学院や医歯薬系学部を経由する資格の勉強時間が途方もない値となってしまう。

複数年かかる

司法試験

  • 司法試験において、
  • とのことなので、通常ルート者の勉強時間は法科大学院2-3年+浪人1年ぐらいが平均か。学部時代から勉強している人もいるだろうし、法科大学院も2-3年でばらつきがあって平均値を出すことは難しいが、法科大学院3年+浪人1年の間、毎日6時間程度の勉強時間であろうか。低学年の頃は1日2-3時間のこともあるだろうし、追い込み期間中は1日12時間は勉強するであろう。期間を通しての平均は6時間ぐらいか。
  • とすると、法科大学院組の勉強時間=6x365x4=8760時間となる
  • 予備試験も同程度の時間か。ただ、難易度は本試験と比較しても遥かに高いため、上記プラスαの勉強時間は必要であり、10000時間としてみる。

医師国家試験

  • 期間が長く、講義の時間が大半を占めるため勉強時間の算出が難しい。ここでは講義の時間は勉強時間に含めない。
  • ただ、多くの人が6年間で合格するため、モデルケースを考える。
  • 1~4年次は、勉強をしたとしてもテスト対策としての勉強になるだろう。結果的にこれが医師国家試験の勉強にはなるが。とすると、自主学習はテスト前が主になる。概ね3週間ぐらい前からは1日5時間ぐらいの勉強時間を確保するかと。1年間で平均すると1日1時間ぐらいか(やや少なめ?)。1~5年次の勉強時間=1x365x4=1460時間
  • 5年次は全範囲を網羅する総合試験が課されるため勉強時間は増えて、2x365=730時間ぐらいか
  • 6年次はかなりハードな勉強を要求される。大学受験の何十倍の範囲をこなさなければいけないので、直前期は1日12時間以上の勉強時間が必要である。前半は授業もあるので、自主学習時間は減るが、1年間平均すると1日8時間は勉強しているのではないだろうか。8x365=2920時間となる。
  • 合計=5110時間+大量の講義時間

国立医学部

  • 高校1年次から対策をして現役合格をするとすると、1日4時間x3年間ぐらいか
  • 4x365x3=4380時間ぐらいか
  • ただ、毎日3年間平均して3時間の勉強時間は部活動も考慮すると不可能に近い。
  • 一般的に、医学部受験よりも医師国家試験の方が数倍の勉強量を要求されるため、医師国家試験を5000時間とすると、医学部受験はその半分程度と見立ててもいいかも。
  • 2年間平均3時間程度でもいいか。2500時間程度とか。
  • 大学受験はその人の下地と勉強環境が大きく影響するため、超進学校であれば3年生の夏から始めても間に合ってしまう。逆に、環境が悪いとどれだけやっても非効率的であり討ち死にしてしまう。

司法書士

  • 隠れたというほどでもないが、司法試験ほど知られていないにもかかわらず、その難易度は高い。
  • 法科大学院制度が出て来てからは、司法書士試験が最難関資格と言われた時もあった。
  • 4割が3回以内に合格するとのことである。5回以上受験している人も半分いる。
  • 1日6-7時間、直前期90日は1日12時間で、1年で合格した初学者のおっさんがいる。
  • 巷で、司法書士試験は3000時間は必要と言われており、確かに上記ケースは最短時間ぐらいかもしれない。
  • 受験回数のデータを見ると、一般的には受験回数がかさむ試験であるため、3000時間は合格下限とみていいだろう。司法試験とのバランスを考え、平均的には3000時間の倍、5000-6000時間は必要ではないだろうか。

歯科医師国家試験

  • 医師国家試験よりも受験者のレベルは落ちるが、合格率は低く(医師国家試験は90%、歯科は65%)であり、勉強していない者はしっかりと切られている。
  • ただ、医科よりも範囲が狭く、受験者の勉強習慣も確立されていないため、全体的な勉強時間は医科よりも少なくなる。
  • 大幅な違いはないが、医科x0.7時間ぐらいか。

獣医師

  • 医科並みの勉強時間と推測される。
  • ただし、獣医師国家試験330問に対して医師国家試験は400問(2010年代は500問)であり、出題範囲は獣医師の方が狭いと思われる。
  • 医科x0.9時間ぐらいか。

薬剤師

  • 歯科と同等かそれより少ないぐらいか。

公認会計士

  • 一般的には3000~4000時間程度と言われている。が、それだと税理士と同じぐらいの勉強時間になってしまう。
  • こちらのOLさんは働きながら勉強されて合格している。3000時間の勉強時間だったとのことである。
  • こちらの方は、2-3年かけて、短答式500時間、論文式2000時間で合格されているようです(ただ、合計2500なのかは不明)。
  • こちらの方は5000時間のようです。
  • 他ブログでは、4000時間、7000時間、9000時間とばらつきはある。当然であるが、受験年数で大きく変わってくる。
  • 学生時代から勉強している方は、1日7時間を3年とか継続している。そうすると、7x365x3=7665時間である。大学2年生から勉強を始めて4年次に合格とか、3年生から勉強を始めて浪人1年目に合格とか割りとスタンダードというかうまくいった方なのではないだろうか。とすると、勉強時間は6000~8000時間は必要なのではないか。
  • こちらでは10000時間としているが、中にはそれだけ勉強した人もいるであろう。

不動産鑑定士

  • 一般的には2000時間~4000時間が必要と言われているようだ。
  • こちらの方は1500時間程度で合格されている。
  • こちらの方は5000時間かかったようだ。短答式は早くに合格しているが論文式で手こずったようだ。
  • こちらの方は1700時間であった。宅建氏と土地家屋調査士に合格した状態での話だ。ゼロからだとさらに+500時間ぐらいかかったと予想される。

税理士

  • 一般的には1科目1000時間で5科目5000時間以上と言われている。
  • 平均10年とも言われておりコスパは最悪である。
  • こちらでは5000時間前後と。
  • 資格の大原では2500~6000時間と。
  • こちらでは8年間5科目合計5630時間とのことだ。

弁理士

  • 一般的には3000時間とされている。
  • こちらの人は2500時間で合格している。手応えとしては1年であれば2000時間でいけるかもと。
  • こちらでは、「弁理士勉強時間3,000時間説は一昔前から言われており、勉強の環境が大きく変わった今では3,000時間説の信憑性は微妙な感じがします。」と言っている。
  • 2000~2500時間か。

国家公務員総合職

  • 大学3年次から勉強開始
  • 1次試験1000時間、2次試験1000時間か
  • 大学3年次4月から始めたとすると1日6時間で2000時間程度となる。学生という立場としても非常に大変な数値である。大学2年次からの勉強を推奨している予備校もある。
  • 大学生同士、受験専念組の戦いになるため、勉強時間は高止まりする。
  • 範囲が広すぎるため効率性が要求される。
  • こちらでは4か月で合格したと。1日10時間勉強すれば可能であり、学生の特権である。

アクチュアリー

  • 働きながら数年かけて取得する資格であるため勉強時間の算出が難しい。
  • 1科目200時間と言われている。
  • 1500時間程度か

1年で可能

社会保険労務士

  • 1000時間とよく言われる。
  • 合格者の自己分析でも1000時間は妥当であると(参考文献:https://hdsr.jp/core-of-the-exam/
  • こちらでは、1日4時間を8か月、おおよそ1000時間で合格している。
  • こちらでは、1年800時間程度
  • 1000時間あればゆとりをもって合格できる。800時間でもギリギリ行けるかといったところか。

中小企業診断士

  • 社会保険労務士同様に1000時間が一般論である。
  • 短答と論述に分かれており、その間は2か月空いている。短答一本に絞って勉強し、短答終了後に論述試験の対策でよい。
  • 短答:1日3時間x6か月=540時間
  • 論述:1日4時間x2か月=240時間
  • 合計780時間あれば合格できる。
  • ただ、紛れをなくすためにはもう少し安定させたいので、やはり1000時間は一つの目安か。1000時間はやや多いかも。

USCPA

  • 一般的には1000時間~1500時間と言われている。
  • ベースの英語力にも左右される。
  • こちらでは日本の公認会計士が700時間で合格している。
  • こちらでは1800時間だ。
  • こちらでは1200時間と。

日商簿記1級

  • 800時間あたりが平均的か。
  • 日商簿記1級と税理士試験の「簿記論」「財務諸表論」の学習範囲は8割以上重複している。簿記論と財務諸表論は各々400~500時間の学習が必要とされている。よって、簿記1級の合格には900時間の8割は必要なのでは。要するに720時間
  • 大原の簿記1級講座は195時間であり、復習も含めて講義時間の3倍の勉強量が必要とされるとすると600時間となる。
  • ただ、簿記の基礎がない人が受験するとなると+200時間ぐらいは必要となるだろう。

一級建築士

行政書士

  • 軽視されている資格の割には意外と勉強時間は必要である。
  • 一般的には800時間~1000時間が必要と言われている。
  • こちらでは600時間でギリギリ不合格。確実性を高めるためには800時間ぐらい必要かという考察あり。
  • こちらでは、初学者は1000時間は必要と。

日商簿記2級

  • 200~300時間と言われている。
  • 100時間程度で合格した人もいる。
  • 1日2時間を数か月といったところ。

労働安全・衛生コンサルタント

  • 1日2時間で1~2か月
  • トータル100時間以内程度
  • 国家資格ではあるが、その合格率の高さと範囲が絞られていることもあって勉強時間は少なめでOK

宅地建物取引士

  • 一般的には200~300時間と言われている。
  • 宅建業法と民法で200時間程度、その他50時間か。
  • 4月から始めると10月の試験まで余裕。夏から始めるとギリギリ。
  • 1日2時間勉強したとして、4か月で320時間か。

土地家屋調査士

  • 1日3時間毎日確保できれば1年で何とかというレベル。
  • 知名度は宅建に比べると落ちるが、範囲や難易度はこちらが上回る。
  • 1000時間程度は必要か。
  • 法令以外に測量に付随する数学的な知識や技能も必要で、書式で実務形式の記述式回答がある。診断士、社労士より難しいという意見が散見される。

技術士

  • こちらでは、1次試験200時間、2次試験500時間と
  • 一般的には1000時間から2000時間と

気象予報士

  • 合格率5%に騙されがちだが、趣味、ファッション受験者が多いだけである。
  • 一般的には1000時間必要と言われているが、小学生でも合格できる試験であり(最年少合格者11歳)、いいとこ500時間あれば合格できるだろう。

地方公務員上級職、国家公務員一般職

  • その範囲の広さ故に総合職に匹敵するだけの勉強時間が必要となる。
  • 総合職の勉強期間を1年から1年半だとすると、一般職は6か月から1年ぐらいの期間が必要となる。
  • 総合職を2000時間とすると、半分以上の勉強時間は必要となる。1200時間ぐらいか。

IT系

  • 100~200時間程度でとれるものが多い。
  • 試験に対してがり勉するのではなく実務の中で学んでいく。

総合無線通信士

証券アナリスト

  • 1次試験:証券分析、財務、経済の3科目であるが、証券分析に比重を置きトータル200~300時間
  • 2次試験:証券アナリスト協会の調査によると、2次試験合格のために必要な学習時間も1次試験と同様に平均200時間程度とのこと。
  • トータル400~500時間

コメント

コメントはありません。 コメント/資格と勉強時間?

お名前: