薬剤師
概要 †
年収ランク :【11】600~799万円
時給2000円~2800円が相場である(参考 )
年収としては500万~700万円がボリュームゾーンである。
病院薬剤師であればある程度の出世を考えることができるが、ドラッグストアや診療所では昇進の概念がないところも多く、勤続によっても給料がほぼ変わらないということもあり得る。製薬会社は最も給料の伸びしろはあるが、一般の会社員としての給料であり、薬剤師としての給料ではない。
勤務薬剤師で年収1000万円は難しい。
アルバイト求人が豊富にあり、結婚後も低負荷で労働できることから女性に人気の資格である。
賃金センサスにおける平均年収 †
年 年収(万円) 平均年齢 2001 501.0 35.8 2002 498.3 36.0 2003 504.6 36.3 2004 515.2 37.8 2005 506.9 36.1 2006 496.6 36.6 2007 496.6 36.6 2008 504.8 36.1 2009 518.0 37.6 2010 518.2 39.0 2011 500.3 37.6 2012 500.3 37.6 2013 532.7 39.1 2014 531.2 38.6 2015 533.5 38.7 2016 515.0 37.4 2017 543.8 39.0 2018 543.6 38.6 2019 561.7 39.4 2020 565.1 41.2 2021 580.5 41.1 2022
薬剤師の場合は女性アルバイトの数が多いため、平均年収の下方修正力は強い。「普通に働く人」の年収は42歳で650万円程度である。
薬剤師増加に伴い都心部の求人は渋くなっている。
相場は400万+10万×経験年数 とのこと、650万だと経験25年は必要
経験10年、34歳の薬剤師で相場が 病院420万、調剤薬局450~500万ぐらいだ。 しかも、もっと安く若い子を雇える可能性があるから、今の昇給はもっと少ない。 病院は本当に350万スタートが普通になった。
日米比較 †
日本の薬剤師の年収は約562万円である(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」)。
これに対してアメリカでは薬剤師の2020年の平均年収は約1300万円(2020年12月末時点の円換算)と日本の薬剤師の年収の約2倍にもなる(U.S.News & World Report “U.S. News Best Jobs Rankings”)。
これはある意味で当然です。アメリカの人口は約3億3000万人で、日本の人口約1億2500万人の約2.6倍になる。これに対して薬剤師の人数はアメリカも日本もどちらも約32万人とほとんど変わらない。
人口ボリュームに対して薬剤師の人数が少ないところを、アメリカはファーマシーテクニシャンを活用することで補っている。アメリカには2020年時点で薬剤師数を上回る約42万人のファーマシーテクニシャンがいて(U.S. BUREAU OF LABORSTATISTICS “Occupational Outlook Handbook”)、薬剤師とファーマシーテクニシャンを合わせると約74万人となる。これは日本の薬剤師数の2.3倍となる。
アメリカでは日本の約2.6倍の人口に対する薬物療法を、2.3倍の有資格者(うち薬剤師はわずか4割、調剤補助者は6割)でカバーしている。そして、人数の少ない薬剤師の年収は高く設定されている。なぜそれが可能かというとロボットをどんどん導入して効率化を進めているから。一方で日本ではICT化やロボット化をいっさい進めずに、反対に薬剤師の数を増やした。その結果薬剤師の数が増えていき、反比例するかのように年収は下がってしまった。
日本では、ロボットを導入しなかったことによって、薬剤師は自分たちの地位を高め、年収を上げるチャンスを失ってしまったのだ。
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