概要 †
解説 †
- 知的財産管理技能士とは、ビジネスにおいて知的財産を適切に管理・利用するための知識を身に着けている者である。
- 知的財産管理技能検定に合格することでその称号を得ることができる。
- 企業勤務者が、著作権や商標権、意匠権といった知的財産を守るための法律を理解し、知的財産を運用する上でのトラブルを未然に防ぐスキルを身に着けるために受検する。
- 1級、2級、3級がある。
- 2022年4月時点で以下の人数の知的財産管理技能士が存在する。
級 | 細分類 | 人数 |
1級 | 特許 | 1,929 |
コンテンツ | 422 |
ブランド | 258 |
2級 | 39,715 |
3級 | 76,593 |
計 | 118,917 |
- 各等級の大まかな分類は以下のようになる。
級 | 学科 | 実技 | 形式 | 問題 | 合格基準 | 受験料 |
1級 | 100分 | 30分 | マーク+記述 | 学科:4肢択一 実技: | 学科:正答率80%以上 実技:正答率60%以上 | 学科:8,900円 実技:23,000円 |
2級 | 60分 | 60分 | マーク+記述 | 学科:4肢択一:40問 実技:40問 | 正答率80%以上 | 学科:7,500円 実技:7,500円 |
3級 | 45分 | 45分 | マーク+記述 | 学科:3肢択一:30問 実技:30問 | 正答率70%以上 | 学科:5,500円 実技:5,500円 |
- 弁理士と同じ知的財産分野の資格であるが、弁理士のように独占業務があるわけではない。ビジネスで必要とされる知的財産の知識を有していることの証明をする資格である。
- 弁理士へとつなげていく資格としては適している。ただ、本試験は検定試験であり、一定以上の得点で確実に合格できる。一方で弁理士試験は競争試験であり、なおかつ仕事をしながら合格することが難しい試験でもあるため、泥沼にはまると平気で数年間が経過してしまう。
- 1級はなかなかの難易度であるが、あくまで企業内にいてこそ役に立つ資格であり、独立を視野に入れる弁理士とは方向性が逆となる。
合格率 †
1級 †
認定基準 †
- 知財人材スキル標準IPSSレベル4相当とされる。
- 知的財産における問題を主導的に解決できる。
受験資格 †
- 知的財産に関する業務について4年以上の実務経験を有する者
- 2級技能検定の合格者で、知的財産に関する業務について1年以上の実務経験を有する者
- 3級技能検定の合格者で、知的財産に関する業務について2年以上の実務経験を有する者
- 学校教育法による大学又は大学院において検定職種(1級)に関する科目について10単位以上を修得した者で、知的財産に関する業務について1年以上の実務経験を有する者
- ビジネス著作権検定上級の合格者で、知的財産に関する業務について1年以上の実務経験を有する者
2級 †
認定基準 †
- IPSSレベル2相当とされる
- 中級程度の知識を有する者としている。
- 基本的には上司や外部専門家と連携して知的財産の問題を解決するが、一部は自律的に解決できる者としている。
受験資格 †
- 知的財産に関する業務について2年以上の実務経験を有する者
- 3級技能検定の合格者
- 大学又は大学院において検定職種に関する科目について10単位以上を修得した者
- ビジネス著作権検定上級の合格者
- 2級検定の一部合格者
3級 †
認定基準 †
- IPSSレベル1相当とされる。
- 初級程度の知識を有する者としている。
- 上司や外部専門家と連携して知的財産の問題を解決する者としている。
受験資格 †
- 知的財産に関する業務に従事している者または従事しようとしている者
- 3級技能検定の一部合格者
コメント †
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