概要 †
解説 †
- 国際連合公用語英語検定試験は、公益財団法人日本国際連合協会が主催する英語検定である。
- 略称は、UNATE(United Nations Associations Test of English)であり、
- 国際連合の公用語である英語能力について問う試験である。公用語は他にフランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、アラビア語がある。
- 「国際連合」というたいそうな名前がついているが、日本だけで行われているローカルな試験である。
- マイナーであるが、英語検定試験としては特A級は最高峰に位置付けられている。
- コミュニケーション能力を重視しており、単なる英語強者だけでは合格できない。
- 国際的な場面で力を発揮する「グローバルプレイヤー」を育てることを目標とするため、国連英検は、リスニングやライティングの比率が高い。
- 大学受験や就活ではTOEICやTOEFL、実用英語技能検定の方が強い。これらを取得した上で余裕があれば国連英語を取得してもいい。
- 国家公務員(外交官や警察)で評価の高い資格である。
試験 †
- B級~E級で出題されるリスニング問題のウエイトは40%と高い。
- B級以上は国際時事問題をテーマとした作文問題(ウェイト20%)が設けられている。
- A級以上は2次試験として面接試験を実施し、ネイティブ試験官と国際時事問題について討論を行う
- 特A級については、ネイティブ試験官に加え、元外務省大使等 外交実務経験者や国際関係を研究する大学教授が試験官として面接を行う。
- 試験問題に取り上げられる話題も、「世界平和」「世界政治・経済」「国際時事問題」など国連の活動に沿ったものとなっている。
科目 †
級 | 時間 | 満点 | listening | reading | 英作文 | 面接 |
特A | 120分 | 100点 | なし | 80問 | 20点 | 15分 |
A | 120分 | 100点 | なし | 80問 | 20点 | 10分 |
B | 120分 | 100点 | 40問 | 40問 | 20点 | なし |
C | 100分 | 100点 | 40問 | 60問 | なし | なし |
D | 100分 | 100点 | 40問 | 60問 | なし | なし |
E | 80分 | 80点 | 30問 | 50問 | なし | なし |
- 出題問題は、国際問題に関するテーマがメインとなる。
試験時間 †
受験級 | 時間帯 | 集合時間 | 開始時間 |
A級 | 午前 | 10時 | 10時30分 |
C級 |
E級 |
特A級 | 午後 | 13時30分 | 14時 |
B級 |
D級 |
- 午前午後で別々の時間帯であれば併願受験は可能である。
合格基準点 †
- 特A級:70%
- A級:65%
- B~E級:60%
- と思われる。
合格率 †
レベル †
特A級 †
- 英検1級以上
- TOEIC960点以上、合格者平均点は968点?
- 合格者の90%以上は英検1級を取得している。
- 国連で2年間働ける「JPO派遣制度」の語学試験で加点される
- 特A級合格者のなかでさらに成績優秀者は、外務大臣賞の表彰もある。
- 特A級は英語能力としては最上級クラスではあるが、その知名度のなさ故に、特定の分野でしか通用しづらい。
A級 †
- TOEIC換算で800点代後半から900点以上に値する。
- 合格者平均点は919点?
B級 †
- 合格者のTOEIC平均は750点以上である。
- B級以上で英語の単位を認定してくれる大学もある。
C級 †
- 警察官採用1次試験では、C級以上を評価対象としている。
- C級でもTOEIC700点以上のレベルとなる。
D級 †
E級 †
- TOEIC500点以上のレベルであり、英語から離れている大学生は合格点に及ばない可能性も高い。
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