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ランク年収
S2500万円~
A1500万円~
B1000万円~
C800万円~
D600万円~
E~599万円

※給与所得者、平均年齢42歳程度での年収

解説

  • 医療系の分野ではそれぞれの資格の独立性が特徴である。医師は医療行為、看護師は看護行為など、同じ医療系でありながらも他資格から独立し、独占業務が与えられたり職種固有の診療報酬加算が与えられている。それらの資格が独立性を保ちながらも連携して質の高い医療を提供する。
  • ほぼ全ての資格においてそれに対応した大学学部の卒業が受験要件であり、高卒時点でその進路を決める必要がある。独占業務があり雇用に限れば安定しているため、社会人経験者も取得を考える分野である。特に就職氷河期には「雇用の安定」が最重視されたために人気を博した。ただ、上述の通りそれ相応の大学学部を出ることが必要であるため、資格取得までには、看護師で最低3年、医師で6年かかり、大学受験の勉強期間を含めるとさらにプラス1~3年は必要となる。
  • 多くの資格が独占業務を有するが、包括的医療の中で各々の専門性を高めていくための独占業務であり、多くの資格は病院で雇われていないとその効力を発揮できない。
  • 「独立」という観点から考えると、医師、歯科医師、獣医師のみが独立可能と言える。看護師も訪問看護ステーションを立てるなどして独立はできるが、その場合は自身が看護業務をするというよりは経営の方に注力しなければ成り立たない。
  • 医療系の仕事の特徴として、独占業務や職種独自の診療報酬点数があるため、被雇用者側からすると就職活動が容易であるということが挙げられる。自分の意中の地域ですぐに仕事を見つけることができるのだ。ただ、これをもって「医療系は安定している、待遇がいい」というには早計である。「すぐに雇ってもらえる」ということは就職活動者からするとメリットであるが、既にそこで勤務している者からすると自身の希少性が失われるためでメリットである。これは出世争いに直結する。医療系の資格ではいつでもどこでも雇ってもらえるために人材の流動性が高く、終身雇用が成立していないのだ。平社員としては雇ってもらえるが、出世していけるかどうかはわからない。公務員や大企業では、年を追うごとに役職が上がり、年収もアップするが、医療系ではそのようなことはない。30歳で500万円の看護師は、50歳でも500万円なのだ。医師も同じで、30歳で2000万円でも50歳でも2000万円なのだ。腰掛程度で辞めてしまう方にはいいかもしれないが、根気よく勤続していく人にとっては、一般の大企業と比較すると物足りない待遇となる。また、病院は全てが中小企業であるため、福利厚生や退職金、企業年金はほぼないと思っていい。ただ、医師、歯科医師、獣医師に関しては開業という選択肢があるため勤務形態の自由度が高く、勤務医が嫌であれば辞めて開業でもいい。その自由度の分だけ大企業と比較すると待遇が落ちる。
  • 「職があるから」という理由で医療系の資格に飛びつくと、待遇面の物足りなさで仕事へのモチベーションが下がる可能性がある。医療系の場合は「職はあるけど待遇は上がらない」という現実がある。初任給はそこそこでも30代40代で給料は伸びていかない。

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