資格と職業の平均年収
資格と職業の社会的地位
解説 †
- 三大重工とは、重工業業界のトップ3、三菱重工業、川崎重工業、IHI(元・石川島播磨重工業)を指す。
- 総合重機メーカーは、発電設備や航空機、建設・産業機械、プラントなど多くの事業を手がけており、重厚長大なものづくりを担っている。
- 2022年に防衛費の増額が発表されたが、その政策の真ん中に位置する企業である。また、JAXAと連携して航空宇宙事業も行っている。
- トップメーカー群ではあるが、メーカーであり、「重工系」であるため女子にはピンとこず、モテ度は低い。
- 重工業は性格上、民間よりは官公庁相手の分野が大きく、国との取引量が規模の目安になる。川崎、IHIの2社も国との結びつきは強いが、受注量的には三菱重工が一歩抜きん出ている。が、国との結びつきが強い分、民間への知名度は低いため、合コンのモテ度は低い。
- 現業職の高卒社員が多いために平均年収は低めに出る。新卒入手組の3割は高卒である。
三菱重工業 †
- 業界最大手で火力発電を得意とする。
- 三菱重工は3割を原動機、他には船舶・機械・航空宇宙・汎用機がそれぞれ15%ずつとなっている。原動機は発電用のガスタービンなど。船舶はもちろん船を造っているし、機械は鉄道やプラントなど。航空宇宙は宇宙開発ロケットや戦闘機、旅客機など。汎用機はフォークリフトなどの特殊な車や戦車など。
- 自動車部門は独立して三菱自動車となった。
- 三菱グループの基幹企業の1社で、昔から国(官)に強いことでも知られ、防衛費増額絵の影響を真っ先に受けるであろう。
川崎重工業 †
- 航空機と二輪車が主力である。
- 売上1兆5000億円ほどの大企業で、航空機、エネルギープラント、二輪車としての世界的なメーカーである。
- 川崎重工は航空宇宙・ガスタービン・原動機がそれぞれ2割弱を占め、海洋・車両・プラント・精密機械がそれぞれ1割強である。
IHI †
- 国内生産シェアの6~7割を担う航空エンジンが主力である。
- IHIはと言うと昔から船舶や自衛隊艦艇という印象が強い会社である。
給料 †
- トップメーカーと言えるが、メーカーの水準を逸脱しない給料である。つまり、商社や金融ほど高くない。
三菱重工 †
- 若いうちは低い。主任になると大きく上がる。
- 30歳650万円程度
- 主任(35歳)で900万円、管理職で1000万円
- 入社後10年間は同期と足並みを揃えて年功序列である。
- 住宅補助制度は2021年に制定され、基本的に5万円だが、首都圏では7万円となる。
- 高卒現場作業員でも50歳で900万円もらえる。
- 40歳主席で1000万円を超える。
川崎重工 †
- 5年目、10年目に大きな昇格があり基本給が10万円上がるが、それ以外の定期昇給は少ない。
- 1年目350万円
- 30歳600万円
- 33歳で800万円
- 40歳前までに主事で850万円
- 40歳を超えると基幹職になり1000万円弱となる。
- 課長で1200万円
IHI †
- 三菱や川崎と比較すると1ランク落ちる
- 27歳500万円
- 32歳700万円
- 35歳750万円
- 海外駐在となれば日本にいるときの1.5~2倍の給料となる。
コメント †