概要 †
解説 †
- 「ビジネス通訳検定」とは、“Test of Business Interpreting Skills” の略でTOBISとも呼ばれる。
- ビジネス現場での通訳技能を判定するための検定である。
- NPO法人通訳技能向上センター(CAIS)が実施している。
- 主に企業内での職務を念頭に置いている。が、受験者のうちで社員として通訳をしている割合は33%のようだ。https://www.cais.or.jp/tobis/case/data.html
- 実用英語技能検定やTOEICのような単純な英語力というよりは、その英語力に裏打ちされた通訳スキル、ビジネス知識を評価する試験であり、それらメジャーな英語検定と比較すると一歩先のスキルを要求される。
- TOBIS1級ともなるとスラスラ同時通訳ができるレベルであり、これは英検1級やTOEIC900点の難易度を凌ぐ。
- 最近ではこの検定試験が就業の場において活用されており、派遣として働く通訳士がより一層適正な就業先を決めるためのツールとして認知されてきている。
- 全国通訳案内士も通訳の資格であるが、旅行ガイドに特化した資格である。ビジネス通訳検定は企業内で働く通訳士に特化している。
- 受験者数は毎回50名程度と思われる。
試験 †
- 試験内容は「筆記・逐次通訳試験」と「同時通訳試験」があり、1級~4級までを判定する。
逐次通訳試験 †
- ビジネスの現場を想定した逐次通訳の技術を評価するための試験である。
- 2~4級で結果を判定する。
- 逐次通訳(日英、英日両方)の録音形式で、会話/短文/スピーチのパートに分かれる。
- 約60分の試験時間となる。
同時通訳試験 †
- ビジネスの現場を想定した同時通訳の技術を評価するための1級判定試験である。
- スピーチの同時通訳(日英、英日両方)を録音する形式である。
- 試験時間は30分。
- 過去2年以内のTOBIS試験で2級を取得した人を対象とする。
レベル †
級 | レベル |
1 | 逐次通訳の技術が十分で、ウィスパー/同時通訳にも対応できる。 ビジネス通訳者として信頼されるレベル。 |
2 | 逐次通訳の基礎が身についている。 ある程度のまとまった長さも精度を保ち対応できる、ビジネス通訳者として適切なレベル。 |
3 | 初級ビジネス通訳者。慣れている会議であれば、ポイントをおさえた逐次通訳が可能なレベル。 |
4 | ボランティア通訳や会議などで会話のサポートができるレベル。 |
不合格 | 母語ではない言語の知識や理解不足などにより、認定基準に達しないレベル。 |
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