概要

  • ネイリスト検定
    分類民間資格
    認定開始1997年
    管轄日本ネイリスト検定試験センター
    等級1~3級
    試験日程1級:年2回
    2-3級:年4回
    受験料1級:12,500円
    2級:9,800円
    3級:6,800円
    HPhttp://www.nail-kentei.or.jp/index.html
  • ジェルネイル検定
    分類民間資格
    管轄日本ネイリスト協会
    等級初級、中級、上級
    試験日程年2回
    受験料上級:16,500円
    中級:13,200円
    初級:9,900円
    HPhttps://www.nail.or.jp/kentei/g_kentei.html

解説

  • ネイリストはネイルケアやネイルアート、つけ爪の施術をおこなう専門家である。
  • ネイリストの資格はいくつかあるが全て民間資格である。就労に当たって資格は必須ではないが、自身のスキルを向上させたり証明したりする役割を果たす。
  • 主な資格試験にはネイリスト検定やジェルネイル検定がある。
  • ネイルサロンの求人では、ネイリスト技能検定2級以上取得者が必須条件となっている所が多い。
  • 1970年代に美容院の一角にはじめてネイルサロンが登場し、1981年にはじめてネイルサロン専門店ができた。1985年になると、「NPO法人 日本ネイリスト協会」が設立された。2007年頃にジェルネイルが登場し、ネイル業界が一気に成長した。2010年代は成熟期であり、競争が激化していった。
  • 「ネイル白書2020」によると、2005年のネイル産業の売上は約1,114億円となっており、2010年には約2,033億円にまで急成長した。それから8年後の2018年は約2,296億円となっており、2010年代は漸増しているといったところだ。やや頭打ち感はあるが、2000年代と比較すると倍以上の市場規模となっている。
  • ネイルサロンは、2005年の店舗数は8,550店舗だが、2010年になるとその数は17,400店舗にまで増えた。2014年には、23,600店舗にまで増加している。自宅でも気軽に開業できることから一人ネイルサロンが増えている。
  • ネイル作業には1~2時間必要となるため、その間に顧客を退屈させないトーク力が重要になる。
  • 給与所得者としての取り分は少ないが、開業サロンの利益率はハンパないため、独占業務こそないものの、開業してこその職種である。

資格

ネイリスト検定

  • 2008年以前はJNA日本ネイリスト協会が主催していた。2008年12月22日より「JNEC(公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター)」が検定試験事業を譲り受けて開催している。
  • ネイリスト技能検定はネイルや爪の知識・技術の基礎力となる検定である。
  • ジェルネイルの知識・技術は測ることができない。
  • 1~3級に分けられる。
    レベル
    1トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識
    2サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識。
    3ネイリストベーシックのマスター。ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識。

合格基準

  • 試験結果が「筆記のみ合格」の方は、次回試験で同級を受験される場合に限り筆記試験が免除される。

合格率

受験者数合格者数合格率
1級151,93458,88138.75%
2級328,978139,75342.48%
3級466,946395,49484.70%
TOTAL947,858594,12862.68%

※2022年(秋季まで)

ジェルネイル検定

  • 以下の3つの等級がある。
    等級レベル
    初級ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得
    中級ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得
    上級ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得

合格基準

  • 初級:8割以上の得点
  • 中級:筆記試験は8割以上、実技試験は7割以上の得点
  • 上級:7割以上の得点

給料

  • 雇われ労働者は安く買い叩かれている。
  • 時給1300円、月給20万円、年収300万円が相場である。
  • 求人ボックスの2020年4月の調査によると、正社員として働くネイリストの平均年収は327万円とのことである。

開業

  • 初期投資がほとんど不要でなおかつ利益率が異常に高いため、若い女性が低資金で開業するケースが多い。
  • 考えてみれば当然であるが、ネイル施術の利益率は9割以上である。絵の具みたいな材料を使うぐらいであり、ほとんどがネイリストの技術料となる。
  • 自宅で開業する場合は、開業資金が50万円に満たない。
  • 2020年は1回あたりの利用金額は、5872円(前年比5.5%増・女性)であった。
  • 5,000円のジェルネイルにかかる原価は、500円未満であり、利益率は約90%以上となる。
  • 雇われネイリストの給与相場が非常に安いため、気軽に雇うことができる。
  • 1日4人の顧客を確保できれば1日2万円の売り上げ、月20営業日で40万円の売り上げとなる。年間480万円の売り上げであり、どうせ税金は払わないだろうから、400万円以上を自由に使うことができる。サラリーマン換算では年収600万円程度である。
  • 2018年で全国約2万8000店あったネイルサロン店は、2020年で3万店規模を超えた。美容室などに比べ、キットなどを除けば特別な機器や資格が必要ないネイルサロン業態は、省スペースかつ低資金で開業できるのが魅力。美容サービスの中では参入障壁が比較的低いとされる業態に位置するため、独立・開業するネイリストは多い。  
  • 市場の成長とは対照的にネイルサロンの経営そのものは年々厳しくなっている。1店舗当たりの年商は2018年時点で約600万円となり、5年前から1割下落。今年はさらに下回る500万円台にまで低下するとみられている。
  • 「おうちサロン」として気軽に開業できる反面、廃業率も高くなっている。開業1年以内に閉店するサロンは60%、3年以内だと90%、10年以内では95%といわれています。(ソース不明)

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