専門職と企業群
概要 †
解説 †
- キャビンアテンダントは、航空機の中で乗客に食事や飲み物をサービスしたり、急病などのトラブルに対処したりする職業である。
- ファッション職業の代表格である。
- 客室乗務員、かつてはスチュワーデスとも呼ばれた。
- JALでは、1996年9月まで「スチュワーデス」という職位と呼称が存在した。スチュワーデスの上位職が、アシスタントパーサー、パーサー、チーフパーサーだった。同社によると、同年10月からこれらの職位の呼称を変更するタイミングで、客室乗務員の呼称が「フライトアテンダント」に変更された。しかしこの言葉は浸透せず、現在は「客室乗務員」「キャビンアテンダント」「キャビンクルー」「CA」と複数の呼称が存在している。ANAでは、「スチュワーデス」という言葉を1987年まで使っていたが、前年の国際線進出と男女雇用機会均等法施行に合わせて変更し、「客室乗務員」と呼ぶようにした。現在、社内では「客室乗務員」「CA」が多く使われる。
- バブル期は「女の花形職業」と呼ばれ、多くの世の女性たちがアナウンサーともどもスチュワーデスになることを狙っていた。当時は合コンでの受けもよく「高嶺の花」という位置づけであった。
- 一般的には、容姿端麗、優雅な立ち振る舞い、そして堪能な語学力を持つとイメージされる。
- 2010年代後半より羽田空港国際便の再開や、インバウンド需要の伸びから、CAの大量採用が続いていた。JALとANAの新卒と既卒採用を合わせただけでも、毎年1,000人以上のCAの採用を行い、子会社や外資系航空会社などの採用も合わせれば、年間約3,000人ほどの女子がCAという職業に就いていた。一部航空会社では短大卒の採用も始め、一昔前は100倍と言われた倍率も、2010年代後半では20倍前後と、比較的入社しやすくなった。
- 昔は身長制限があり、容姿端麗、英語堪能でなければ、採用されなかった。それが今は前者の2つは問われないし、英語は入社してから覚えればいいという方針。どうしても質は落ちる。
- 雇用や労働環境の変遷を振り返ってみると、CAのステータスは徐々に下落してきたことがわかる。かつて日本人にとって海外旅行は、「非日常体験」だった。1985年、プラザ合意まで1ドルは230円台で、国際線に乗る機会はごくわずか。そんな時代に海外に出かけ、英語を駆使し、なおかつ「20代で家が建つ」と言われるほど高給だったCAは、学生にも利用客にとっても光り輝く存在だった。CAの制服が日本の顔とも言われ、注目を浴びた。しかし円高が進み、海外旅行が当たり前の時代が来ると、その地位は相対的に下がっていった。CAは発展途上国や新興国などでは人気の職業だが、多くの人が海外旅行に行けるような成熟した国では、それほど人気が高くない傾向があるのだ。
- 労働環境がきびしくなったのは、00年代後半ごろ。経費節減のため、早朝・深夜のタクシーが使えなくなり、都内から成田空港に行くのも安価なバスが推奨されるようになった。滞在先も街中の立地のいいホテルに泊まっていたのが、空港近くの中心地から離れたホテルに変更になることも。契約社員は給与水準が下がった印象はなかったけれど、正社員の中には給与が激減した人もいたはず。
CAの凋落 †
- 海外旅行に希少価値があった時代に「頻繁に海外を行き来する」「制服がかっこいい」という憧れだけで人気が高騰したが、男女雇用機会均等法を皮切りにその流れが変わってきた。
- 「雇用機会を均等に」というと聞こえはいいが、無能に職は与えられないため、女性もスキルを求められる時代に変わっていった。
- とすると、「CAって何の能力もないじゃん」ということが徐々に気づかれ始めたのだ。
- 上位大学の女子はメーカーや金融に流れ、CAの主力は日東駒専レベルの大学となった。
- さらに追い打ちをかけたのがコロナ禍である。CAのスキルがあまりにもないためコロナ禍で余った人員の使いどころがなさ過ぎたのだ。苦肉の策で「マナー講師」なんてものもあったようだが、マナーなんてものは法律と違ってその場、その状況で大きく変わってくるので一律な指導なんて無理だし、CAに指導してもらう理由もない。
- 旧帝、早慶ではCAになろうと思う人はほとんどいないだろうし、元々スキルのない職業であったが、その室までさらに低下している。
給料 †
平均年収推移 †
年 | 平均年収 | 平均年齢 |
2001 | 679.0 | 33.2 |
2002 | 630.4 | 34.4 |
2003 | 595.3 | 32.7 |
2004 | 655.7 | 33.7 |
2005 | 678.4 | 34.4 |
2006 | 630.4 | 34.4 |
2007 | 630.4 | 34.4 |
2008 | 611.6 | 35.5 |
2009 | 502.2 | 34.2 |
2010 | 439.8 | 32.5 |
2011 | 385.1 | 31.2 |
2012 | 385.1 | 31.2 |
2013 | 524.5 | 35.1 |
2014 | 478.0 | 33.5 |
2015 | 471.3 | 32.4 |
2016 | 657.0 | 40.9 |
2017 | | |
2018 | | |
2019 | 495.9 | 32 |
2020 | 525.7 | 34.3 |
2021 | | |
実際 †
- 昔は30歳で700万円ぐらいもらえていた。
- 今は30歳400~500万円であり、企業の一般職と変わりなし。
コロナ禍によるCAの転身 †
キャスター †
参考文献 †
コメント †
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