概要 †
解説 †
- 世界のトップに君臨する総合コンサルティング会社である。
- 世界55ヵ国200都市以上に拠点があり、従業員数は約66万人と世界最大級のコンサルティングファームである。
- 日本でも1962年から事業を始め、着実にその事業を拡大している。
- 日本の人員は2012年の4900人から2022年の1.9万人に4倍近く拡大している。BIG4やMBBは1000人程度であるため、規模で言ったら圧勝である。
- 年間の採用人数は不明であるが、上記の従業員数の伸びを見ると1000名ぐらい採用しているのではないか。辞めていく人も多い。
- 平均勤続年数は4.9年である。
- 「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供している。
- 2021年の東大新聞調査によると、大学院生2906名への調査の結果、アクセンチュアが就職したい企業ナンバー1であった。https://www.todaishimbun.org/2021ranking_20220829/
- かつては、年収1000万円に到達するスピードが最も速い会社と言われたが、2022年現在は給料の高い会社が多く出てきたのでそうでもなくなった。
- 「外資コンサル」という枠組みであり、そこそこモテる。
- 大量採用大量離職のソルジャー文化である。
- 大きく分けてコンサル採用とエンジニア採用がある。エンジニア採用は待遇が一段低くなっており不満が多い。
- アクセンチュアはコンサルの中でもかなり幅広く手掛けており、業務からIT、そして上流工程から下流工程・運用までこなす。近年ではデザインの領域まで進出している。このように事業を広げているアクセンチュアだが、広く浅い状態に陥っているという印象はなく、グローバルと連携・活用しながら各領域における専門部隊がクオリティの高い業務を行っている。
過重労働 †
- 2022年3月、アクセンチュアが、社員に違法な残業をさせていたとして書類送検されました。ソフトウエアエンジニアの男性社員1人に、1か月140時間余りの残業をさせた労働基準法違反の疑いです。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220308/k10013521041000.html
- 灰汁、悪の戦闘員などとイメージの悪い隠語が定着している。ただ、これは2000年代前半のネット聡明期にできた言葉であり、働き方改革のために現在は改善されているかもしれない。
- マネージャー未満は月45時間以上の残業は望ましくないという文化はある。
- マネージャー以上は月間60時間以上の残業時間は必要である。
- しかし、コロナ禍でのフルリモートの実施や残業時間の抑制政策などにより、ワークライフバランスは大きく改善している。2000年代であれば深夜タクシーは当たり前であった。
給料 †
- 元々、BIG4と比較して劣るぐらいの給料であったが、ここ数年のベースアップにより同等程度になったか。
- エンジニアよりもコンサルタントの方が給料は高い。
- 安くはないが、これだけ大量採用をしていると目立つほどの高給を実現することは難しい。
- ベース+残業代+住宅手当+ボーナス
- 昇給率は年3%~5%程度
- 初任給ベース430万円、総支給550万円
- マネージャー未満であれば、ベースサラリー以外にも月3万円の住宅手当がもらえる。
- 1年目550万円(ベース430万円+祝い金30万円+時間外50万円程度)
- 2年目680万円(ベース600万円弱)
- 当然であるが、年功序列傾向は薄いため、年齢と職位の関係性も薄い。参考までにいかが職位と年収である。
職位 | 年齢 | 年収 |
アナリスト | 23~26 | 430~600 |
コンサルタント | 26~29 | 600~900 |
マネージャー | 29~32 | 1000~1400 |
シニアマネージャー | 33~ | 1400~1800 |
マネージングディレクター | | 2000~ |
表:アクセンチュアの年収と職位
- 職位が上がると20%~25%昇給する。各職位は3~4年ぐらい経過で昇進が普通か。
- ボーナスは日系企業のように何か月分というわけではなく、業績に応じてもらえる。ボーナスはもらえたらラッキーぐらい。
- 退職金は前払い制度(年俸の5%)
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